Positive Mental Attitude
さて、外資に入って特に重要なことがあります。Mental Attitudeです。特に日系会社でエンジニアを長年してきたような人々が一番苦労する部分です。PMAということばを聞いたことがありますか?
- ここでのPMAとはPositive Mental Attitudeを意味します。ずいぶん前には結構目にするAcronymでしたが、さすがに最近は定着したのかあまり目にすることが無くなりました。
- 要は「物事を前向きにとらえ反応する」ということです。欧米人のもっとも顕著な違いは(アジア人との)、これです。逆に彼らにいったん「こいつはNegativeだ」と思われると、これは結構あなたにとって大きなDisadvantageになります。逆に言えば、少なくともうちの会社で伸びてきている日本人は例外なくPositiveです。
- とくにエンジニア系の人間が陥りやすいリアクションです。私も元々エンジニアでした。だから彼らの気持ちはすごくよく分かります。彼らが何を言いたくて、結果的にNegativeに響くリアクションをとるのかは分かります。でも早く自分のOutputの内容をPositiveなものに変える必要があります。いまは、日本の会社でも結構この辺をいうようになっているようですけどね。
- わかりやすい例を挙げましょう。上司があなたに、実はこういう企画を考えているのだがどうだろうか?と持ちかけてきたとします。
- よくあるリアクションです。「No, I can't do it because it is technically very difficult due to the reasons A, B and C. In addition, my workload is presently full.」. ちょっとシンプルすぎる例ですが。あなたは「私はそんな風にはいいません」というかもしれません。でも手を変え品を変え、結構こういうNegative Responseを目にします。まじめにエンジニアとして苦労してきた人にありがちな実直な、そしてNegativeな反応です。またエンジニアとしても自信があり、できないことはできないとはっきり言うことを美徳としている人も多いようです。でも外資でははっきり言って通用しません。
- じゃあ、どうすればいいの?ということになりますが、例えば上の状況で私が応えるとすればこんな感じです: 「The project actually sounds good to me because it would allow us to develop our expertise to resolve the present issues, such as A, B and C. I know it is challenging to resolve them though.... And if I were to be in charge of it, I would probably require additional headcount, maybe 1 or 2 engineers under me. What made you come up with the idea anyway?」とつなぎます。
- いってることは基本的には同じです。でも言い方です。想像してください。あなたが上司の側で上の2種類の反応が返ってきたとします。どちらの社員をあなたは評価しますか?
- もちろん実行が伴わなければならないのはもちろんです。口だけで実行が伴わない日本人も実は多くそれはそれで問題なのですが、後述します。
- さて次のページでは実際にある社員が書いた上司へのレポートを見ながらこの辺を検証してみましょう。